シリーズ第三回 空気の量と煙突ダンパーの関係
2回で、薪ストーブが使う空気の量は数字化されていて、
沢山使う薪ストーブと少ししか使わない薪ストーブがあるんだよ、みたいなとこまできましたね。
今日は煙突ダンパーと薪ストーブが使う空気の量との関係に触れたいと思います。
煙突ダンパーってさ、ホント薪ストーブショップによってついてたり、ついてなかったり、要るんだよ、って言ったり、要らないんだよって言ったり笑。
なんで?
って聞くとその先は、想像の話で正確なところがないわけ笑。
で、ウチの場合はある明確な法則によってついてたりついてなかったりするんだけど、
これもやっばり使ってる空気と超関係あんの。
元々、煙突ダンパーって、煙突の中に板みたいなのが大体はクルクル回ったりして(抵抗なので全部は塞がない、7割程度のものが多い)、
流れている流体に抵抗をかけて、全体の流量を落としていきましょう、ってやつなんだけど、
例えばこの絵の煙突ダンパー。
同じく抵抗を掛けているんですけど、
沢山流れてる方は、ダンパーで細くなったところ沢山空気通らなきゃいけないんだから、
そこでめっちゃ影響うけるよね。
少ししか空気使わない薪ストーブは、少しなんでこの隙間あったら通れるじゃん! って感じで影響受けづらいのよ。
だから、空気をあまり使わない薪ストーブ、ヘルゴンのGMとか! 全くダンパー開けても閉めても変化しないからね笑。
という事でそういう薪ストーブにはダンパー要らんね、ってなる。
沢山空気を使うストーブはついてたほうがいいし、
少ししか使わない薪ストーブは、ついてなくていいわけ。
っていうか、もっと細かい色々があるんだけど、書いておくけど長いから読まないで笑。
良い子はここでやめな笑!!
<<番外編>>
触媒機の場合さ、着火時とか薪ストーブのダンパーを開けて焚いている時にどうしても”焚き上げて触媒運転に切り替える”って、、、表現は間違ってはいないんだけど、
そん時に煙突ダンパーと空気調整って使ってイイんだけど、
使わないでガンガンに焚き上げて触媒運転に行く人って薪ストーブ痛めている人多いんだよね。
触媒運転に行くまでのあいだに過燃焼になってから触媒運転に切り替えてんの笑。
なので、可燃焼にならずにしっかりと焚き上げてほしいので、その為につけることが多い。
取説でもそう説明する。
で
クリーンバーン。
大体のクリーンバーンは3つの空気で燃えているんだけどさ、
下から入るプライマリーエア、上から入るセカンダリーエア、そして第三の空気と呼ばれるクリーンバーンエア。
で、
プライマリーとセカンダリーは操作できるんだけど(各々操作できるものや、最近はワンレバー化が進み一本のレバーで両方操作するものも多くなってきた)、第三の空気は操作できないのね。
でクリーンバーンはココがポイントで、第三の空気絞れたりしたらあっという間にパイプとかバッフルが高温になって壊れちゃうし、ココマニュアルの意味ってほぼ無いんだよね。
例えば燃えてて、プライマリーを閉じたら、セカンダリーと第三から沢山入ってこようとするよね。
両方閉じたら第三に沢山入ってこようとする。なので沢山の空気が適度に入って冷やす意味合いもあるのよ、これが第三の空気の大発明なんだよね。
煙突の圧力は炉内に一様にかかるので、こういう事がおきるんだけど、
プライマリーとセカンダリーが(絞れ過ぎて)ある一定以上に閉めてしまうと炉内の空気バランスが崩れてしまう薪ストーブがあるんだよね。
だいたい第三の空気だけで燃やすなんてありえないからさ。
初心者は好きだよね、ここで燃やすの笑。
早く卒業してください笑。
なので、バランスイイところまでは空気調整レバーダンパー+煙突ダンパーで抵抗かけてうまくいくってパターンがあるのよね。
今はさっきもかいた通り、ワンレバーで全てうまくいく操作の薪ストーブが多い。
ノルンとかウチの今焚いてるレダもそうだね。操作が身も蓋もないね。逆に言うとワンレバーですごくよくできている。煙突ダンパー必要な薪ストーブも無くなっていくだろうね。
こういう良く出来た薪ストーブでこれからの若い薪ストーブ屋さん暮らしたらダメかもね。
プライマリー、セカンダリー、第三の空気、そして煙突ダンパーに思いを馳せるとこまで行きようがないもんね笑。
ネスターもダンパー要らないよ。さっき言ったバランスが無い(ネスターはセカンダリーだけで燃えているから)のと、使ってる空気すごい少ない薪ストーブだからね。
番外編いいな。
こっちで好きな事書ける的な笑。