冬から春
2022年03月28日
雪が解けて、地面が見えて、ドロみたいな地面に新しい緑が再生してきた。
お日様が昇るのも早くなったし、夕方も長い。日が長くなってるって本当に勇気づけられる。
こんなに春が好きになると思わなかった。
子供のころは冬が大好きだった。夏と冬とどっちがいいかなーって。ミニスキーが好きだったからね。南のほうの人はわかんないんでない? ミニスキー。
ミニスキーで学校も通ってたね。ミニスキーで学校終わったらそのまま丸井に行ってた。
そういうのが許されてた(勝手に)時代。
遊びがすべてだった子供にとって秋は夏と冬のあいだでしかないし、春は冬と夏のあいだだ。
夏休みと冬休みが全て。1ミリの後ろめたさもなく遊んでいることがまるで仕事のような時間は、大人になるともう無い っていうのを知らなかったな。永遠に繰り返されるはずだと信じてた。
そんな所詮何かと何かのあいだ、春や秋がこんなに好きになると思わなかった。
春や秋の良さは子供っぽくない。ピーマンの苦さを旨いとわかるのは大人でいいんだ笑。
春はもしかしたら一番好きかもしれない。この時期の北海道はとにかく最高。
薪ストーブという冬があるおかげで食べているのに、冬は大嫌いだ。
僕のカカトをカサカサにし、指の先を割り、膝は冷え、水も地面も全部凍り太陽を隠す。
冬は暖かい晴れたところに引っ越したい、と思いながら函館で死んでいくんだろうと思う。
せめて死ぬほど薪を焚いて、攻めた暖かさとともにいよう。
この時期の北海道は最高だけど、春の合図はメンテナンスが始まる合図でもあり、薪づくりの合図でもある。
薪ストーブは朝晩はまだまだ焚かさる。
もう一回言ってやる、冬は大嫌いだ笑。
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