つくるひとたくひと
10年くらい前は薪を作りたい!! ってお客様ばかりで。トラックも無いのに薪って作れないから、トラックがまず要るでしょ、って話しして、そういうお客様にあえて「薪を買うというのも手だよ」ってよく言ってた。
そっちに夢見てワクワクしてるお客様がとにかく多かったね。
あえて作らないで買えば、って促していたのは薪ストーブがどんどん増えていくと薪を作る業者も増えていき、、なんか漠然と出来た薪が「高い!」と認識されていたものがその値段で買うのが普通になっていって、、な感じに自然になると考えてたさ。
確かに薪を作りたいって人は凄い減ったと思うわ。
でも10年前に思ってたことに誤算もあったな。
薪を作るメリットって、
俺が薪ストーブの一番のいいところ、って思う、
山の事考えたりさ、木の凄さとかさ、カーボンニュートラルとかかっこつけた話ではなくあるものを工夫して使って地球にイイみたいな普通の事の価値とかさ、そういうものがどんどんわかってくるところが最高だと思ってるんだけど
そういうのは山に入らんとなかなかいけないもんね。
玉だけ見ても、玉だしさ。木の立ってる姿とか葉っぱとかよく見るとさ、あ、これハンノキか、こういうシルエットか、こういう種付けるんだ、とか、そういうのがなんかとても利口になった気がする。やちわらに生えてる木は割ると顔に水かかるんだ、とか笑。ナラじゃなくてもこんなにイイもんなんだ、とかね。
そこはでも当然無理強いするとこでもないからさ笑、
10年前の誤算は、10年のあいだにこんなにヒトの気持ちが”作業”から離れると思わなかった、って事。
地味な作業、普通の作業、、ってインスタ映えしないからなのか。
そこ本能的に欲しくないから離れていくんだろうね。
木は倒してみたいけど、延々と玉をトラックに運ぶのはしたくない、出来ないみたいな笑
薪割りはイイけど、玉切りはちょっと地味になるし。1時間チェーンソーやってみたっていうのはインスタかもだけど、一日8時間×2週間玉切りしましたってもはや地味だもんな。その地味に作業の反復に作業の全てがあるって感じがするんだけどこういうこというのも10年前と違って全然共感よばないこともわかってる笑
2015年にあっという間に100枚売れたリアルストーブマンのTシャツに書いてることも今じゃTシャツと同じで色褪せるね笑。チェーンソーなんてどんだけ切れても今じゃかっこよくないかもしれない。