探す隙間
無くても死なない嗜好品、されどいっぷくの質は人生の質、珈琲ってホント不思議な飲みもん。
そもそも今は昔と違い世界中の豆がだいぶ良くなって、そこそこの店だと不味い珈琲にあたるのが難しい、、セブンの100円のコーヒーがあのレベルなわけだしね、、、。
っていうか、大体の人は俺も含めそんなに細かい味なんて判別不能なのさ。ある程度以上は全部うまいっていうか。(決して俺がってわけじゃなく)そこそこの店じゃないとこでめっちゃまずいコーヒーを売ってる店も潰れはしない笑
スペシャルティコーヒーで、ピーチのフレーバーが、とかね、カッピングコメントもよくこの味見つけたな、というか笑
いや、桃食った方がいいんだけど、
それはそれでなかなか楽しいんだよね。
とにかく何だかって言うと、”探す”のって人間って好きなんだわ。
その証拠に最初に答えあげると大体人は違う答え探しだして自分の答えにするね。答えなんてあげたら超ダメなんだよね。今までそれで失敗してたことって思い当たる笑。
探して見つけるのに充実を得るのって大きいんだわ、動物の本能だよ。
うちのニワトリさん達もそうだもん。餌箱にある餌より地面に撒いてあげると超喜んで食べるよ。同じもんなのに。遠いとこ撒くのサイコー。落ち葉の下とかに隠れたやつを掘り出して食べるのがサイコー(ニワトリ談)。
珈琲ってその最たるものの一つなんだわ。
宇宙のようにめちゃくちゃたくさんあるからさ。”好み”という言葉にかこつけて何言ってもいい世界だし。自分の味覚を信じ宇宙のなかから美味しいを見つけ出す作業。そして人々は正解について議論し、同じものが好きだと言って恋に落ちる。
反面コメとかはさ、日々のもので、既出感が半端なく、探す隙間が残ってないんだろうね。
“探す隙間”が、ワクワクとも言えるね。
『今凄い美味しい珈琲飲んでるんだよね』
へー!なになに?それ、どんなの?、
ってなるけど、
『今凄い美味しい米たべてる』って、なんか、、ふーん、って感じしない笑?なんなら俺の方が美味しい米食ってんじゃないか?とさえ思う笑
なんにせよ、ワクワクを売る仕事っていうのは、いい。よくよく考えてみるとコーヒーの売り方って徹底的にそういう感じでできてる。コーヒー屋さんは豆の匂い嗅ぐとき、みんな自分の顔史上最も真剣な難しい顔して、その奥に知識と経験と苦労と達成と自信充実教養特別感俺特別感笑を見え隠れさせる。
本当はダシとかさ、そっちの方が大きな違いになりそうじゃない?サバブシとアゴの違いとかしっかりわかっていたいけどコーヒーの方が手軽に探し物できるよね。ちょうどよく手軽にできるって大事なんだわ。ダシカフェってコーヒーと同じだけないもんね。探し物の広さとか蕎麦とかパンもちょうどよい宇宙かもしれない。
探す隙間で言うと薪ストーブは探す隙間が今、、ないね。
マジでどっかのおじさんYouTubeで「はい、これから薪ストーブの説明をしたいと思います」とか見ると死ぬほどがっくりする笑
いや俺もそんなことする可能性ゼロではないだろうからこれ以上は言わんけど笑
昔は探す隙間はあったんだよね。
ポールさんていうアイコンがあって、
薪ストーブは燃えているかみたいな素晴らしいブログがあってさ。あのブログ顔でてないしね。主役がずっと薪ストーブなんだよね。っていうか出しちゃダメよね笑。俺の中で薪ストーブは燃えているかのご主人は想像で絵になってるもんな。いつか会っててお話ししたいと思ってるけど会わなくていいんだと思う。
それに比べ今の薪ストーブのブログとか。ケチな小銭稼ごうとするような書き方とかマジでやめて笑
ここ数年ネガティブキャンペーンで新しい商品増えていった面もあるしね。壊れません、メンテ楽です、、、。
コーヒーの話だった?笑
それにつけウチの珈琲の川崎さんはホントノーガードで真正面を歩き、言うことは本質だな。”好き”を何十年って勝負してきて自信あるからできるんだよな、これ。とにかくコーヒーな関係のありそうな事だったらどんな小さな事でも子供のように興味あるし、難しい顔して豆の匂い嗅がないもん笑。フツーの顔して嗅いでるわ。オールバックとかじゃなくて普通の髪だし(関係ないね)、なんなら誤解を恐れずいうと焙煎てある程度は誰でも出来る事なんです、ってしっかり言うもんな。。服もダルダルのTシャツとか着てるときあるし(ごめんなさい笑)。そういうもの差し引いてもなお輝く人好きだで。
そうなると、
モノも更に光るんだよな。