シリーズ第2回 例えばF400とコンツーラ

2022年01月26日

昨日始まったシリーズの薪ストーブが使う空気の量っていう記事で、nnishiさんよりFacebookで質問のやり取りをしたので(いつも視点の整理に助かっています、わかりやすく書くのが凄い苦手なので)、それをちょっと足していきたいと思います。

<<質問>>  これは口元の気圧を測る事により、換気扇の風量と気圧のグラフから、風量を求めることができる、と言う意味でしょうか?

その風量こそが、それぞれの空気レバーが担当する給気の量という事ですね。
これに答えていきたいと思います。
風量を求めるというよりは、完全密閉体を”100″として、
100に対して薪ストーブの給気が全開(穴が大きい)の時がいくつ、
給気が全閉の時いくつっていう数字がでます。
例えば皆さんもご存知旧F400(エコじゃないほう)が、
全開の時 46
全閉の時 68
(ホントの数字です)
そしてパツパツな印象のコンツーラ ヤンソンC51を計測すると
全開で65
全閉で87 だとすると

パツパツなヤンソン

 

ヤンソンの全開65と F400の全閉68が非常に近い数字だってことに注目したい2例なんですけど、
F400が給気レバー全閉の時とヤンソンが給気レバー全閉の時
に同じ圧力(煙突のドラフト)例えば25Paで燃焼していたとするとその時の流量は同じなんです。
すごくない? でもこれ薪ストーブ屋さんならよくわかるでしょ?
F400や500って沢山空気が入って、着火しやすく、よく燃えるよね。
ヤンソンはこれだけ空気が入らないのであれば、セミトップダウンで火をつけたいし、再着火しずらいのはこういう意味なんだよね。
とかってわかる。
前のなんかの記事で書いたけど、
ネスターもすごく使ってる空気が少なくて、全量プレヒートで燃焼する珍しい薪ストーブだから、全量プレヒートするのに使う空気は少しでなければブレヒート出来ないわけ。
少しわかってきたかな笑?
因みに、空気レンジはF400は、68~46で22
Bは87~65で22 とかって使う。たまたま22だったけど、50くらいある薪ストーブもあるし、もっと狭いやつもある。
分布しているところが違うってわかるでしょ。
これがどこに分布しているか、
どのレンジを持っているかで、
薪ストーブのキャラクターは実際に焚く前に半分くらいわかります笑。
全開開口度で数字が小さいところを持っていると空気が沢山入るってことなので
下から着火でも煙出ずらいな、とか再着火しやすいな、とか
大きい数字だとトップダウンで焚付沢山じゃないと無理だな、とか
全閉開口度で数字が高いところを持っていると、
随分絞れるな、オーロラ燃焼みたいなダメな事させないように説明しないとな、とか
レンジが広いと使いやすいなとか
狭いと使い方フォーカスしてきたなとか。
とっても便利というか、”知っていく経験”ではなく”そうやって作られてる”って薪ストーブの設計意図がすぐわかるんだよね。
使えるでしょこの数字 笑?
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