前理事長
協会の話ちょっときいて。
えーと、僕は2016に協会に入って、青年部を作ってそのあと理事にしてもらって、協会の仕事頑張ってやってんだけどさ。
前の理事長は、横浜の薪ストーブ屋さん、ブロスの鷲巣さんって方だったの。
本当に色々教えてもらってさ。
手取り足取り、ではなく、常に一貫した姿勢と待つ愛情と考えさせる隙間を残してくれてそれを拾っていった感じの2年だった。本音でぶかれる方だったし、業界や協会、僕らの世代やその後の世代にも愛情や責任を常に感じさせてくれる理事長だった。
よく僕自身、こんなに忙しいのになんで協会とかやってんの?
って話はあちこちで聞かれたりするけど
本来であれば縁もゆかりもないただの同業者の中で、同じ目標に向かうために一緒に進む中で組織の仕事をやるっていうのは、さっき言ったように、自分で仕事しているだけでは絶対に経験できないことがたくさんあるとホント思うんだよね。
もしあなたがそういう仕事に就けるのであれば、ほんとやった方がいいと思う。
そんな僕と鷲巣さんにはエピソードがあって。
まだ協会に入りたてのころ、青年部を発足させるのに東京に出向いて初めてお会いしたんだよね。通りに風で金色に舞う銀杏の葉っぱが舞うのをカフェの窓から眺めていた。
当時薪ストーブ屋ってサラリーマン風のビジネススーツ、、白いシャツにディンプルも入ってないネクタイ、、みたいなのって絶対違うなって思ってて、ただ自分は作業着しか着ることのない世界にいすぎたせいもあって、どうそれを自分でやっていいかわからなかったんだよね。
鷲巣さんは、硬すぎもせず崩れすぎでもなくちょうどよくノーネクタイで黒いレザーのジャケットを羽織ってカッコイイ人だなと思ったの、やぱ薪ストーブ屋ってこういうことか、ってその時思ったね。
僕はその後、そのあたりが実践できず(ラフな格好で登壇してしまい、、、とか。→今ではとても恥ずかしい)、それこそお叱りをいただいたこともあったりしたんだけど、
最近は努めてそこもちゃんとやろうとしたきに、隙あらば、数年前の僕の体験のように若いストーブマンの前に立ちたいなと思ってて。大人の男はジャケットも着こなすんだっていう笑 鷲巣さんのようにね。年相応にそうありたいって思いがあってさ。なかなか出来ていないんだけど笑
ご本人にもそのお話を面白おかしく話させてもらう事もあるけど、僕の小さなとこまで見ててくれたりして、あ ほんと見てる人って見てるんだなって思う。
この歳になると自分で仕事してるって人って叱られることのない人ってたくさんいると思うんだよね。
いやほんと叱られるの辛いけど笑、ダメって言ってくれる人がいないで40くらいから逆に差がついてくることを最近よく見る。それはほんとに日々自分を戒めないとね。
僕は小さいころからできないことがたくさんでホント叱られることが多い人生だった。”だった”って今もか。特に無難に生きてないしね笑。
去年の年末、横浜出張の際に連絡を取り中華街で久しぶりに食事した。
理事OBになった鷲巣さんは、今も理事会と協会に愛情をもってくれているのがわかった。
そういうOBが理事会や協会に愛情を持ってくれる組織にしないといけないし、僕自身退任した時にはそうありたいと思った。
楽しい夜だった。
なんなら叱ってくれるお手本が今もいるのは、
そういう環境に身をおけるという協会の仕事してなかったら無かったかもな。