理想の燃え方する薪ストーブっていうのが
わかんなくなってきた。
ウチのリビングに座った薪ストーブはちょうど30台。今は代車で戻ってきたクリーンバーンの名機ドブレ700SLを焚いているけど、
理想の燃え方する薪ストーブっていうのがわかんなくなったのは、
F500ecoと暮らしたのが大きいと思う。
あれは引きずっている笑
なんだったんだろうと。
これは、簡単に説明しきれることでもないので今日は、”肉”に焦点をあてたいと思う。
肉? 笑

写真と本文は関係ありません笑
イベントでピザ! とかじゃなくて、
料理する人として、熱源としての薪を見た時に、どういう特徴があって、どういう火入れができるかな? ってところから薪ストーブ料理を考えてる僕からすると、
だいたいの薪火料理屋さんって、
「やんや薪ばぜんぜんわかってねーもんな」ってところが多い。
つまりはカンタンに言うと、
80gとかの小さい肉の塊火入れするのに、どんだけ薪燃やすん? って言いたくなるわけ。
これは、薪のチカラを日々生活に取り入れるって体験を積んでいくと、
普通は起きないことで、
ま、パフォーマンスとしてやってらっしゃるんでしょうが、薪火料理店の店主であれば最低、薪を作って山に入って薪で冬を越すってことをしないと、
薪ってわかんないよ。わかんないから生かしきれないというかさ。
厳しいけどさ笑
結局、実際食べると、その火入れ他も「え、これ薪で焼いた意味ある?」ってものが多い。
僕がもし、
薪火料理店をやるなら、一般的な薪のサイズの薪は絶対に使わないね。
これは、薪で暮らしている人だったらピンとくる人多いと思う。
逆に薪で調理しかしたことない人だったら「え、なんで?」って思うかもしれない。
あんな小さな肉に火を入れるのにそんなに燃やしてどうするの?
って
薪ストーブでも起きてんだよな。
その薪ストーブの躯体温めるのに、そんなに燃やしてどうするの?
ってことね。
F500ecoとの生活で凄いそれ感じさせられた。薪の火が鋳物や鋼板や石を温めてそれが放熱して暖房になるわけだけど(何回も何回も書いているけど、鋳物から出る輻射はホント素晴らしいよ。鋼板はそれ無い。石はまた波長の違う独特な。)、
F500ecoって少しの薪や火で、このデカイ鋳物温めたらあったかいし気持ちイイって、この肉に火をいれんのに、こんな少ない薪でいけんの? と同じなんだよね。
ただ、全てのストーブがそうであるように、F500ecoはそれを実現するのに失っている要素も多々ある。全てを満たすものはないわけよね。だから理想の燃え方をする薪ストーブが分からなくなってきた、と書いたんだよね。
ビステッカのように実際に2キロ3キロの肉塊を調理するのに沢山の薪を使うという世界ももちろんあると思う。それはそれでまた美しいし歴史や様式美もある。
少ない薪で最大限の効果を出すにはセカンダリープレヒートなんだけど、F500ecoはそうじゃない、とか
違う角度のアプローチとして、福岡のAMA工房の青木さんの”青木メソッド”もあるしね。
またこれ書くよ。