あとまわし

オリオン座を西の空に追いやり、春がやってくる。

黄砂の洗礼とあちこちから山菜の静かな足音。

薪を作るのも、山菜も凄く大事な、大好きな春のしるし。

だけど55歳の年、今、これをしなくてはこの時は二度とやってこないことに毎日集中していて、

創る人としてはとてもイイ時間の使い方ができている。

もしかして薪も山菜もごめんねって思いながら遠目に、後回しに、するかもしれないな。

山菜も、薪も、この”今”が終わってからでも十分に十分にしよう。

17歳の夏は二度とやってこないように、

54歳の春も二度とやってこない。

でも春は毎年必ず来るからね。

頭とパソコンの中で積んで消して足して崩したレンガ、どんどん形にしていくよ。