結露水
これはさ、物凄い深いテーマでブログでサクッと扱えるようなテーマじゃないんだけど、、、
まず、本州を中心に日本に広がった欧米の薪ストーブ文化は、
本州から広がったからなのか、結露水という認識は僕が薪ストーブ業界に入った時は存在してなかった。
誰に聞いてもわからなかった。
沢山のストーブを扱い始めて沢山のメンテをこなして経験していくうちに色々な事がわかってきて、少しずつ熾壺日記でもその影響について書いてます。
例えば、結露水に含まれる酢酸がドブレ640CBのクロージングピースを錆びつかせて動かなくしまうこと、とか、
10年も前に書いた絵だけど、熾火なく一本だけで焚いてると悪いよ、とかね。
あ、その前に結露水何ぞや、と説明してなかったね。
薪はどこまで乾く? って言ったら平衡含水率まで乾くのよね。
自然界の湿度とバランスするところまで乾くのよ。ゴールはそこ。
薪は乾き続けないからさ。
ま、乱暴に大きく言うと薪の重さの2割くらいは水分よね。
で、木の燃焼のメカニズム なんかでググるといくらでも出てくるけど、温度が上昇してきて燃えるんだけど、その燃え初めの温度が上がってくるところで水分を多く出すのよね、燃える部分の木の水分が蒸発していくわけよね。
それがまず、結露すると結露水になるよね。
火になって、燃焼という化学現象が起きると、水と二酸化炭素に分解されて水が発生するよね。
そして、空気が足りていない状態で熱が木に加わると、乾留状態になって、木タール(液体)が発生するよ。
乾留のYouTube貼っておいたから見てみて。
これらが、単品でなくお互いに絡み合って、
常温の巨大な蓄熱容量を持った薪ストーブで、冷やされて結露するのが結露なんだけど笑
まホント薪ストーブ屋さんでも曖昧にされてる分野。
新品の薪ストーブから、試運転の時に脚から垂れたりするのがこれね。
これは、結露水の元になる炉内で発生したガスが滞留する場所があったり、そこに脚を止めているボルトがあったり(ボルトの穴からつたう)、という条件の違いで、漏らしやすいストーブがあったり、漏れないストーブがあったりするのは確か。
スカモレックスやバーミキュライト自体は結露しないけど、その裏にスペースのあるものは結露する場合があるよね。ヘルゴンE30とか。ドブレロックとか。それがストーブの欠点ってことじゃないよ。
スカモと鋳物をしっかりくっつくように開発費かけてるものもある。モルソー7110とか。ま、これは素直に利点と言えると思う。四角いストーブでスカモがピッタリくっつくのはカンタンだろうけど(アスペクト5とかスキャンサームとか)、曲線は金かかってんなーって思うよね。
結露するしないは、本体っていうより、焚き方による要素が大きくて、
結露水自体の発生をゼロにするっていうのは理論上不可能なので、なるべく少なくするために、という事を考えなきゃいけないわけよね。
なぜって、結露って今話題になっている、ご近所でクレームとかになっているいやな煙の匂いの素が、この結露と関係があるっていうのはウチの取説の中でもう初期の頃から言ってることで。
で、これが面白くって、結露というキーワードを語るヒントじゃないけど、何個かあげてみる。クイズやってるような気持ちでヒントをきいてみてね笑。
①タテ型のストーブはしずらい。
②空気があまり入らないストーブはしやすい。
③出してるとススやストーブの中に茶色い証拠を残す。
④ネジ類を錆させるのもこいつである。
⑤スタート時に主に出る。
⑥大きい薪は沢山出る。
⑦その成分はストーブのセメントを劣化させる。
⑧トップから垂れると屋根を腐食する
「ピンポーン、答えは、、結露???」「正解!!」って感じだけど笑、
まだまだあると思うけど、一つ一つの事について説明できる文字数かけて説明できけど、そろそろ1500文字行っちゃうから笑
めっちゃ短く言うね笑
①煙が停滞しずらいから。逆にシガー型とか、天井が低いストーブはしやすい。
②少ない空気で燃えるように設計しやすいストーブは煙が停滞しやすい。
③結露水は黄色~茶色
④結露水は強い酸性
⑤木は燃え初めに結露水の素になる水分を多く放出
⑥大きい薪は水もいっぱい持ってるから、コールドスタート(薪ストーブや煙突が結露しやすい状態)の場合、ダメなんだよね、いっぱい出るんだよ。
⑦耐火セメントは酸には割合強いかもだけど、水分に弱い。
⑧④と同じ
っていうかさ、こんな専門的な事一般の方読んでも面白くないと思うけど笑
ホントは300円くらいの記事だと思う笑
あ、どういう焚き方すれば少なくなるかは、、、
また今度だ笑。