ズバ暖つけといた方がいい? の質問に答えます。

2021年11月24日

きのう桂子からズバ暖についての質問があって、

それに答えます笑

かわいいからってコマーシャルに踊らされるな笑!!

まず、ズバ暖って、エアコンの暖房がなんか強いやつね。寒冷地用で強力になってめっちゃ”暖かい”みたいなイメージがある。

これはコマーシャルのせいで、もともと大した暖かくないものが少し強くなった、くらいのが正解で、

そもそも、

エアコンなんかで(当社は元々設備の会社なのでエアコンも相当台数つけてますけど)暖房しようっていうのが間違いなのよ笑

なんで間違いなのかちゃんと説明するで。

 

しかし間違いって笑

 

まず、”容積比熱”とかっていってさ、

物質1g当たりの物質の温度を上げるのに必要な熱量の事、、こんなもんわかんなくてイイんだけど笑、

この数字が大きくなると、温まりにくく、冷めにくい、という物質の性質になるわけよ、

この数字がデカイのが石とかね。石はなかなか冷めないでしょ、温めるのも大変だけど、

石の上行くのがなんと

水!! ね。

水は凄いんだよ、だから温水暖房って配管にお湯通して遠いところに熱を運ぶのにとても理にかなっているわけ。

で反対に空気ってのは低いんだよね。

で、もう一つ熱伝導率ってあってさ、

物質の熱を伝える特性ね、これは空気は断熱に使われるくらいだから、

めっちゃ低いわけよ、水の1/25くらいしかないのよ。

 

カンタンに言うと、暖かい空気の中に熱って、そんなないわけ。空気あっためるのってカンタンなわけ。

逆に温かい水とか、あったまった石とかの中には熱が沢山あるわけよね

 

人間の身体6割はは最も温まりずらい(比熱の大きい)水で出来るっていうじゃん、

そんなあったまりずらいものがそもそも熱をそんなに持たない空気であっためようって言ったって温まるわけがないのよ。空気は熱伝導が苦手だしね。

 

サウナ考えてみて、

100℃に10分も居られるのは、100℃の空気がそんなに熱持っていないのと、100℃の空気はそんなに熱伝導して身体を暖めないから100℃と体温36℃という温度勾配(沢山差があった方が熱が移動する)でも10分も居られるんだよね。

逆にサウナはそこを利用している人間の知恵だよね。

 

対して風呂。

41℃なのにめっちゃ温まるでしょ。それは、お湯って空気に比べたら元々すごい熱量を持っていて、熱伝導率もほどほど持っているので熱が移動するのよ、しかも36℃41℃しか温度勾配ないのによ。

熱伝導の高い素材は熱が瞬時に移るから、例えば夏に黒い鉄板熱くて触れなくなるのはそういう事よ、たった60℃でもステンの板とか触れないからね。

 

そしてズバ暖を壁にぶら下げちゃうことのとにかく最悪なのが、

気流。

暖かい風が音とともに吹いてる不快さ。喉はカラカラ。

これはマジで真剣に考えた方がいいよ。

なので、エアコンで暖房する場合は住宅性能をとにかく上げて、できるだけ床下などに設置して気流感と音を無くして、

出た空気であったまるのではなく、蓄熱容量を持っているそれぞれの家の素材に熱を移して(よく家が温まってしまえば、、とかいうやつね)、エアコンのON OFF は絶対にしない(温まった家が冷めて、それを空気なんかで温めるのにまためっちゃ時間かかるから)のさ。

温度があればあったかいってわけじゃないのよ。

それに30万も払う??

温熱環境って “空気の温度”で片づけられるほど、人間の身体ってカンタンじゃないんだよね。

だから予備って考えで夏に何日か冷房として考えるなら、

4万のエアコンでいいよ笑

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