シリーズ第4回 空気の量と着火方法の関係について
前回では、煙突ダンパーの公式、、、空気が沢山入る薪ストーブはダンパーが効果的、
空気があまり入らないように出来ている薪ストーブはダンパーが効かない、っていう公式について解き明かしました、
今回は巷で溢れる薪ストーブの着火方法、、、トップダウン(上から着火)、下から着火、、セミトップダウン、、、それら着火方法と薪ストーブが使う空気量の関係について話をしたいなと思います。
着火は色々な流派?があると思うんだけど、
僕が薪ストーブで暮らし始めたころはトップダウン着火っていうものがネット情報に出てくることはあまりなかった気がする。
そのうちトップダウンが出てきて、
着火の流儀について色々なものが出てきた。
コレは実は、薪ストーブが入れることのできる空気量が決まっているんだから、非常に簡単で、
実は着火は流儀ではなくて、入る空気量でできることが決まっているんだよね。
上から着火と下から着火の使う空気量の違いを整理してみましょう。
まず下から着火は、入れた薪に一気に火が回ろうとするので、その分沢山空気を欲しがるんだよね。なので沢山空気が入る薪ストーブじゃないとそのシチュエーションに入る空気の量が追い付かないわけ。
火の大きさ>燃えるのに必要な空気量
っていうふうに、燃えたいものが欲しがる空気が薪ストーブが供給できる空気量を上回ってしまう時があって、これは煙モクモクだね。
トップダウン(上から着火)は、上から少しずつ燃えていって、
火が大きくなることに比例してドラフトも強まり入る空気量も徐々比例して大きくなっていくので、
火の大きさ=燃えるのに必要な空気量
がバランスするんだよね。
なので、沢山空気の入る薪ストーブは、
下から着火もできるし、下から着火できる空気量があるんだから上から着火もできるわけ。
逆に少ししか空気の入らない薪ストーブは、
下から着火してしまうと、沢山の薪に火が付くときに必要な空気の量は入らないので、上から着火するように
設計されているわけ。
で、着火時に少し扉をあけて空気を入れてあげましょう、っていうのは薪ストーブの取説にも書いてあることなんだけど、
これは設計外の空気が入っているという事で、やっば時間が長かったりすると薪ストーブはぶっ壊れる可能性はあるよね。
なので加減が必要。
ま、このあたりが難しい。例えば、大きな薪でもずっと扉を開けて焚きつけたら火はつくだろうけど、ストーブは壊れやすいよね、でもこれで火が付くから、と言ってユーザーはそれが正解だと思い込んでいることも多い。
基本的にどの薪ストーブも扉を閉めてちゃんと燃え上がるだけの焚付が必要なわけだけど、
そこの使い方の説明は、ホント加減だね。
上から着火か、下から着火かっていうのは、好みとか流派とかではなくとりあえずは薪ストーブの空気の入る量で決まっているってことね。
でもそういうのを超えた万能のAMA工房の青木さんのやり方なんていうのもあって、
こういうのは”流派”って言っていいメソッドだと思う。これは薪ストーブに入る空気量は関係ない万能なやり方。
次は
じゃ何で、沢山空気が入る薪ストーブがあったり、空気が少ししか入らない薪ストーブがあったりするの??
かな笑。